金曜日, 5月 20, 2011

がんばろう日本

 昨日は横浜へバラを見に行ってきました。平日だというのに、港の見える丘公園のバラ園は大賑わいです。今がちょうど見頃なんですね。
 山下公園では、関東大震災のときに被災したインド人商人たちが、被災者支援のお礼に建てたというインド水塔を見てきました。そこで考えたこと。
 今世の中では「がんばろう日本」のスローガンが声高に叫ばれていますが、一方で、「どうやって頑張ればいいんだ」「もう『がんばれ』って言わないでくれ」という被災者の声も聞かれます。そこで思い出すのが、リポビタンDのCM。
 「ファイトー、イッパーツ」というあれですが、震災直後には歴代のCMの中から「ファイトー」の部分だけを抜き出してつなげただけのものが流れていました。
 「がんばろう日本」をリポビタン的に表現したのだと思うのですが、そこで「ファイトー!」と叫んでいるのは、どの場面でも「窮地に陥った相棒に手をさしのべる方」なのです。彼は綱引きの「オーエス」と同じように、大きな声を出すことによって自分自身の力を最大出力にして仲間を助けようとしているのではないでしょうか。大正製薬の担当者がそこまで意識したのかどうかはわかりませんが、わたしはあのCMから、がんばるべきは復興を支援するわれわれなの側なのだと言うメッセージを感じました。
 あれから2ヶ月以上が経ち、一過性のお祭り騒ぎで行われていた支援活動は落ち着いて、日常生活の中で地道に継続的に行われる活動が続いています。ともすれば、時間とともにその力は小さくなっていってしまうかもしれませんが、決して絶やすことなく続けていきたい。
 改めて、「がんばろう日本」の思いを新たにしました。

火曜日, 5月 10, 2011

蛇を踏みました

 多摩サイで蛇を踏みました。おとといのことです。
 草むらから急に飛び出してきた蛇は麦わら色で、1mぐらいの長さだったでしょうか。あっ!と思う間もなく、ごとんと音がして、前のタイヤにスピードバンプを踏んだような堅い感触がありました。
 踏まれた蛇が着物姿の女の人になったかどうか、確かめる間もなく、今度はコツンと何かが後ろのタイヤにぶつかって頭から土手の下に吹っ飛びました。蛇に驚いた後続のロードレーサーがブレーキ操作を誤って追突されたのでした。
 幸い、土手の草がクッションになって怪我はありませんでしたが、後ろの方は舗装路で体を打ってかなり辛そうな様子。しばらく一緒に休んでいたのですが、お互い血の出るような怪我はなく、自転車も無事だったので、お別れして先を急ぐことにしました。その後抜かれなかったということは、大事を取って引き返されたのでしょうか。ちょっと心配です。
 出発前にちらりと現場を振り返って見ましたけれど、蛇の姿はとっくに消えて路面に汚れもありません。狐につままれたような気分です。家に帰ったら、もう一度川上弘美を読んでみようか、と思いながら走り出しました。

日曜日, 5月 01, 2011

新緑の北秋川

 学生時代のGWは山岳部の新歓合宿と決まっていました。高校のときは奥秩父の金峰山や乾徳山、大学では北八ヶ岳へ。その頃の感覚が残っているのか、連休には新緑の山に行きたくなります。
 もう山はムリと思っていたのですが、2008年に檜原村の人里(へんぼり)まで走ってからは、2009年が和田峠・陣馬山、2010年梅野木峠と続いて、今年は北秋川を遡って惣角沢の雨乞の滝まで走ってきました。写真は途中に立ち寄った華水の滝(はなみずのたき)です。去年の夏に同じコースを走ったときに時間が無くて見られなかったので、今日のメインイベントになりました。
 コブシや桜を見て感じる「あぁ、冬が終わったんだなぁ」という静かな感慨とは違って、新緑に囲まれると「春が来たぞー、もうすぐ夏だ、元気で頑張るぞー」というポジティブな力を感じます。皆さんも、新緑の山を走って、元気になってきてください。
 とは言っても、やっぱり長距離の山道は疲れます。帰りはやまねこ亭で沈没。甘いケーキでエネルギーを補給して、逆風の中を四苦八苦して帰りました。