まだ雲は重くたれ込めているとはいえやっと雨があがった昨日の休みに、成木川の上流、高水三山の麓にある升ヶ滝を見に行ってきました。今までこの方面を走ったことがなかったので、ちょっと足を伸ばしてみたのですが、行ってみると道沿いのあちこちに東京ヒルクライムの看板が。
サイクリストには有名なコースだったのですね。(^^ゞ
それはさておき、高水三山は高校の山岳部時代にぼっか訓練で登った山でした。「ぼっか訓練」というのは、アルプスの縦走をする夏合宿に向けて、30kgを越える重い荷物を背負って歩く訓練です。まだ土曜休みがなかった当時、五月の連休から夏休みまでの間には日曜以外の休みがなかったので、青梅線の軍畑駅からバスを使わずに日帰りで登れる高水三山は手頃な練習コースだったのです。
訓練は梅雨時だったので雨の中を歩く訓練にもなりました。
登山口から滝までの道は前日までの雨で濡れているばかりか、山の空気自体もまだ一降り来そうな気配です。あの時とは道も違いますし、比べものにならないぐらいの軽装ですが、30年以上の時を逆戻りしてこの場所に立っているような気になりました。訓練の辛さも、時間と共に懐かしさに変わっていくのですね。
本番の夏合宿に行く前の日、ザックに荷物を詰めていると祖母に「今度は石は持っていかないのかい」と言われました。喜寿を過ぎていた祖母が、冗談で言ったのか、ぼけていたのか、今となっては確かめられませんが、それも懐かしい思い出です。
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