自転車通勤の帰り道、東急世田谷線の山下駅前で踏切待ちをしていた時のことです。
わたしの少し前で老夫婦が何かもめていました。どうやら、踏切を挟んで対角線上の反対側に行こうとしているようです。
おばあさんの方は踏切が閉まっている間に道路を渡ってしまいたいと考えているようですが、おじいさんは頑として動きません。
おじいさんの考えを推察すればこんな感じでしょうか。
・世田谷線は車輌が短いので踏切待ちの時間が短い → 道路を渡っている間に踏切が開いたら危ない
・反対側の歩道はガードレールで塞がれているので踏切が開くまで車道で待たなければならない → 踏切が閉まっているので車は来ないけれど、厳密に考えれば正しいことではない
・踏切が閉まる前に、踏切を渡ってから道路を渡ると決めていたので、すぐには頭が切り替わらない
・ たいした待ち時間じゃないからチョロチョロしないでじっとしてろ(大人は泰然とした行動をすべきだ)
おばあさんのしようとしていることにも特に大きな問題はないと思いますが、何を言っても「いいからじっとしてろ!」の一点張りです。
何回かの応酬のあげくにかんしゃくを起こしたおじいさんが一言。
「子供がまねしたらどうすんだ!」
感動しました。
大人は子供の模範であるべきだ。これがおじいさんの行動指針であるようです(おじいさんがそれにふさわしい行動をしているかどうか、おばあさんの行動が間違っているかどうか、はここでは問いません)。
そんな当たり前のことを忘れている自分に気づかされました。
わたし自身も含めて、日常生活でも、TVや新聞で見るような社会のあちこちでも、身勝手なおとなが身の回りにあふれています。そういうひとたちを、このおじいさんに一喝してもらいたい。
今日はいつも以上に交通安全に気をつけて帰ってきました。
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