昔はとにかく海外旅行がしたかったのです。
海外が無理なら、高い山の上とか、海の向こうの離島とか、とにかく今いるところとは全く違う環境の場所に旅することに憧れていました。
そして旅は一度限り。
いつも新しい場所、行ったことのない知らない所を求めていました。
ところが、年をとったせいか、最近は昔行ったところにもう一度行きたくなります。ぼんやりとしていて思い出すこともありますし、テレビ番組や雑誌の記事などで取り上げられているのを見て、懐かしくなることもあります。
どこにも行けない今日この頃、昔の写真などを見返していたら、去年の今頃、高校時代の山岳部のOB会で行った上高地の旅の記録が出てきました。まだ海外からの観光客もたくさんいて、賑わっていた様子が嘘のように思えます。
一年前の旅を思い出すと同時に、高校時代の山行も思い出すという思い出の入れ子構造に、ちょっとセンチメンタルな気分になってしまいました。
写真の穂高岳のように、今はいろんなことが遠くに感じられますが、早く元の日常に戻りたいと願っています。
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