水曜日, 5月 31, 2017

ミュシャ展(国立新美術館)に行ってきました

 六本木の国立新美術館(新国立美術館じゃなかったんですね)へ、ミュシャ展を見に行ってきました。
 ミュシャといえばアールヌーボーを代表する画家、と言うよりは、ポスターなどを中心としたグラフィックデザイナーという印象がありますが、今回の展覧会では晩年の大作絵画「スラブ叙事詩」が展示の中心になっています。
 スラブ民族の歴史絵巻を描いた、従来のミュシャのイメージからかけ離れた、どちらかと言えば重い内容に敬遠する人も多いのではと思った予想を裏切り、たくさんの人が詰めかけていました。
 6月5日までと会期が残り少ないためもあるかと思いますが、今日は入場までに80分待ち。ミュージアムショップは会計に60分待ちという大混雑でした。
 美術展には珍しく、1区画だけ写真撮影可能なエリアがあって、写真のようにほぼ全員がカメラやスマホを掲げていたのは不思議な光景でしたね。
 先のユーゴ紛争の例をみるまでもなく、昔からスラブ民族は争いと離合集散を繰り返し、複雑な歴史に翻弄されてきました。その誇りや悲しみが様々な歴史的事件を通して描かれています。ミュシャ(本来の発音はムハ)の祖国への思い、人々への愛と慈しみが画面からひしひしと伝わってきます。
 絵が大きいので混雑してもよく見えますよ。興味のある方は、お急ぎ下さい。

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